強い日差しに長時間さらされる夏のゴルフではサングラスをかけましょう。
サングラスをかける習慣がなく選び方がわからないという方、この記事でゴルフ用サングラスの選び方の基本を説明しますので参考にしてみてください。
夏のゴルフにサングラスが必要な理由
日本人は普段の生活でサングラスをかける習慣がありません。
そのため「気恥ずかしい」「必要ない」と思っている方も多いのですが、夏のゴルフシーンについて言えばその考えは間違っています。
ゴルフにおけるサングラスには
・目の保護
・スコアアップ
という大きな利点があり、決してオシャレ目当てのチャラいアイテムではありません。
この2つの利点が選び方にも直結しますので、まずは正しく理解していきましょう。
サングラスによる目の保護
夏のゴルフは、日中の長い時間強い直射日光にさらされる過酷なスポーツです。
プレーヤー層には年配の方も多く、最近では熱中症への警戒や対策が随分浸透してきました。
しかし、紫外線にさらされる目の保護についてはまだまだ意識が低いと言わざるを得ません。
夏は一年で一番紫外線が強い季節です。
さらに山岳コースなどの標高が高い場所では紫外線量は都市部よりも増加します。
(標高が1000m高いと紫外線は10%~20%増加すると言われています。)
また標高は低くても河川敷コースなどでは直射日光を遮る障害物が少なく、目にとって過酷な環境であると言えるでしょう。
紫外線を浴びすぎることによって目はダメージを負います。
代表的なものでは
- 雪目(電気性眼炎)・・・紫外線による角膜の炎症
- 白内障・・・水晶体が濁り視力が低下
といった病気につながることもあり、紫外線は目にとっても決して軽視できるものではありません。
そのため、特に紫外線が強い夏のゴルフではサングラスが必須なんです。
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サングラスは色の濃さではなく紫外線透過率を重視
なんとなくのイメージで
『サングラスは色が濃い方がより紫外線を遮ってくれる』
と思っていませんか?
しかしこれは大きな間違い。
サングラスがどの程度の紫外線を遮断するかは色の濃さではなく『紫外線透過率』に依存します。
当然クリアレンズでも紫外線透過率が低ければ紫外線を防ぎ、真黒なレンズでも紫外線透過率が高ければ紫外線を通してしまうのです。
そして最も注意すべきは【紫外線透過率が高い黒いレンズ】です。
黒いレンズは目に入る光量が少ないため、より多くの光を取り込もうとしてサングラスをしていない時よりも瞳孔が開きます。
この開いた瞳孔に、減衰していない紫外線が吸収されてしまうのです。
本人は紫外線に気を使っているつもりでも逆効果、という事態にもなりかねないんですね。
サングラスの色でスコアアップ
紫外線の遮断がサングラスの色とは関係ないとしたら、ゴルフ用のサングラスのレンズ色は何を基準に選ぶべきでしょうか。
これは「レンズ色による視界の変化」に着目すればOK。
ゴルフに適したレンズ色は【ブラウン/イエロー/オレンジ】系のいわゆる暖色レンズです。
適したレンズは視界を助け、コースの起伏を読んで攻略するゴルフにとってはスコアアップを後押しする強力なツールにもなるんです。
【ブラウン/イエロー/オレンジ】暖色系のレンズは青色の光を遮断しコントラストを強める
ゴルフコースは青い空、緑の芝などの青系の光が視界に占める割合が多いため、暖色系のレンズで青色の光を遮断することで大部分の余計な光をカットすることが出来ます。
さらに暖色系のレンズは視界のコントラストをくっきりと浮き立たせる効果があるため、コースの起伏や芝目、ゴルフボールの視認性を高める効果も期待できます。
日本人の肌に似合うとされる『ブラウン』、曇りの日でも視界を明るく確保できる『イエロー/オレンジ』の中で、自分のプレイスタイルに合ったサングラスを探してみましょう。
なお、サングラスはスポーツ用を選びましょう。
スポーツ用のサングラスは顔の形状に合わせて湾曲し、より広範囲の光を遮ってくれます。
顔との間に隙間が多いサングラスは横から入り込んでしまう光量が多いために効果が半減することも考えられますので注意してください。
ゴルフに度付きサングラスはおすすめしない
度付きのサングラスは視界が歪んでしまうというデメリットがありますが、最近では成型技術の発達により歪みの少ない度付きレンズも多く市販されています。
では、普段眼鏡をかけている場合はサングラスも度付きが良いのか?
答えはNo。
正直、歪みの少ないレンズであればプレイ上は全く問題ありません。
ですが、ゴルフはプレイ中に天候が変わることもあれば、クラブハウスで昼食をとることもあります。
プレイ中に多くの荷物を持ち歩きたくないゴルフにおいて、そのたびに替えの眼鏡を常備するのが実は結構煩わしい。
その点、『コンタクトレンズ+度無しのサングラス』という組み合わせであれば都合の悪い時にはサングラスを外すだけでOK。
たったこれだけの違いですが、使い勝手の面では結構違ってくるんです。
ただし、普段からコンタクトレンズを使用しない方がゴルフのためだけに慣れないコンタクトを用意するのは現実的ではありませんから、その場合は歪みの少ない度付きのサングラスを用意することになりますね。