家でゴルフ番組やゴルフ中継を見ているとき、ふと気になるスイングの選手を見つけて真似してみたくなる。
家でゴルフ雑誌を読んでいるとき、特集されているスイング理論をすぐにその場で試してみたくなる。
こういう瞬間って、ゴルフ好きならわりと頻繁にありますよね。
コースや練習場に居なくても、頭は常にゴルフの事を考えているものですから。
今回はそんな「ふとした瞬間の練習欲」に役に立つ、自宅室内でも振れるゴルフスイング練習器具を紹介していきます。
「気になったらすぐにその場で振ってみる」ために、リビングのすぐに手の届く場所に常備しておくようにしましょう。
自宅で振れる練習器具の条件
よっぽど天井の高い豪邸は除き、一般的にゴルフクラブ相当の長さのものを自宅内で振ることはできません。
ですから自宅で気兼ねなく振れるスイング練習器具の一番の条件は『短い』こと。
ちょっとした工夫で高い練習効果を得られる、そんなアイデア練習器具がたくさんあるんです。
自宅でもスイングの練習が出来たら練習効率は一気に上がり、スコアの伸びも加速します。
そんなスイング練習器具のおすすめを、特徴別にあげていきます。
理想のスイングを作る『リンクス ティーチングプロ 2』
特徴
・矯正グリップ付き
・アイアンヘッド付き
・短尺(25.75インチ=約65cm)
・重量設計(785g)
※一般的な7Iは400g強
解説
発売以来圧倒的な支持を誇る、Amazonでも売り上げNo.1のゴルフスイング練習器具です。
「1日10回振るだけで理想的なスイングが完成する」という謳い文句の通り、スイングを構成する基本的な練習がこれ一本で賄えるように設計されているのが特徴です。
矯正グリップはその名の通り、基本的かつ理想的なグリップの形を体に覚え込ませるのに効果的。
さらにアイアンヘッドが付いていることで、単純な棒状のスイング練習器具よりも常にヘッドの向きを意識した練習が出来、矯正グリップと合わせてより効果的且つ実践的なスイングフォームづくりが可能になります。
重量は一般的なアイアンの倍近くあり、これはスイングに必要な筋力アップに効果が期待できる作りとなっています。
ティーチングプロ2の口コミ
・自分なりに考えながら家の中でトレーニングができる優れものです。
・アイアンヘッドが付いているのでスイングのイメージを整えるのは良い。
・見た目より重いので、これが合う人と合わない人がいると思います。
・ゴルフでは日々クラブに触ることがいいと言われますが、毎日素振りが出来れば最高でしょう。
・コースデビューから半年、易しいコースでしたが100を切ることができたのは宅錬の賜物ですね。
ティーチングプロ2が適している人
・スイングの基礎をグリップからしっかりと身に着けたい。
・素振りの一回一回をしっかりと考えて行いたい。
・ヘッドのフェースの向きを視認しながらイメージを作りたい。
おすすめの練習方法
矯正グリップ、アイアンヘッド、重量設計のすべての特徴を活かすには『スロースイング練習』がもっとも効果的です。
テイクバックからスウィングダウン、フォローまでのすべての過程を通常のスイングの10倍以上の時間をかけて行う『スロースイング』は、スイング中のすべての過程においてグリップ位置、手首の角度、肘の位置、肩の回り具合などを確認しながら行います。
これによりスイング中に使用する筋肉や関節の動きを事細かに把握することが出来るだけでなく、ヘッドの開きを確認することによる「スイングの答え合わせ」も同時に行うことが出来ます。
テイクバックの最初の30cmはまっすぐ引けているか、トップの位置でヘッドはしっかりと閉じられているか、右肘は脇腹に添えられているか、インパクトの位置でヘッドが手元を追い越しているか、インパクトからフォローにかけて右手はキレイに飛球方向へ伸びているか、などのスイングにおけるチェック項目を、ゆっくりと視認しながら確認することで理想的なスイングに近づけていくイメージです。
さらに、このスロースイングの過程でティーチングプロ2自体の重さが筋トレの効果をもたらし、スイングに必要な筋肉をしっかりと鍛えてくれます。
勢いに任せて振るだけでは「練習したつもり」だけで終わってしまいがちですので、その勘違いをしっかりと見直して『1日10回振るだけで理想的なスイングが完成する』を体感してみてください。
スイングのタイミングを覚える『ダイヤスイング527』
特徴
・ヘッドスピード調整機能付き
・「カチッ!」音機能付き
・短尺(約70cm)
・実際のクラブに近い重量設計(474g)
解説
スイングの中でも「タイミング」に焦点をあてた練習器具です。
「カチッ!」音を鳴らしたいヘッドスピードを自分で設定できるので、フルスイングのドライバーだけではなくアイアンやウェッジを想定したスイングスピードでのタイミングの取り方もしっかりと練習することが可能。
さらに、「カチッ!」音は設定したヘッドスピードに『到達』した時と『減速』した時の2回のタイミングで鳴ってくれるので、インパクトのみ無理やり合わせようとしても上手く行かず、「正しいスイング軌道を正しいタイミングで通過する」事をしっかりと習得することが出来る練習器具です。
ダイヤスイング527の口コミ
・ヘッドスピードを上げることより、クラブの番手で適切なスピードで振れているか?打つ時のリズムはどうか?が大事と気づきました。
・『打つ時のリズムが良くなったね』て言われ、ちょっと嬉しくなりました。
・スイングに力はいらないということをわかってはいるが実践できない方にはもってこいの練習器具です。
・ふとした雑誌でのスイングアドバイスを部屋の中ですぐに出来る。
・しっかりスウィングするポイントがわかって非常に気に入りました。
ダイヤスイング527が適している人
・クラブ毎の適したスイングスピードを身に着けたい。
・スイング中の力の抜きどころ、入れどころをしっかり意識したい。
・ダウンスイング時の溜めからの加速を体感したい。
おすすめの練習方法
重量も一般的なクラブに近い値で設計されていますので、いつものスイング感覚で振って練習することがもっともおすすめです。
さらに、インパクトのタイミングでMAXのヘッドスピードに到達させるためにはテイクバックからダウンスイングに入る際の「溜め」と、インパクトゾーンでしっかりと右手が左手を追い抜く「加速」の意識が重要になりますので、このタイミングの習得を念頭においた素振りを繰り返しましょう。
打ちっ放し練習場や本コースの前後、自分の理想とするタイミングを思い出すために自宅で軽く振ってから出かける、もしくは自宅でスイングイメージの復習をする、という使い方も効果的ですね。
ボディターンを習得する『タバタ トルネードスティック ショートタイプ』
特徴
・シャフトの硬度はソフト/ハードの2タイプ
・体に巻き付いてボディターンを習得するソフトタイプ(おすすめ)
・しなり戻りを感じてヘッドスピード向上に効くハードタイプ
・短尺(約65cm)
解説
フニャフニャとした柔らかいシャフトが特徴のスイング練習器具です。(ソフトタイプ)
この柔らかいシャフトは、テイクバック時に体に巻き付き、ダウンスイング時に遠心力で解けるように設計されています。
そのため手や腕による無理なコントロールを受け付けず、しっかりとボディターン(背骨を軸にした回転運動)を使って振る動きを習得することが出来ます。
なお、ハードタイプはソフトタイプよりもハリのあるシャフトで出来ており、ダウンスイング時のシャフトの「しなり戻り」を感じてインパクトの際にヘッドを加速させるための感覚をつかむ練習をすることが出来ます。
トルネードスティックショートタイプ(ソフト)の口コミ
・自宅室内でも十分振り回せるサイズですので是非使ってみてください。
・本物のクラブをふったときに、しなるように腰をつかって打てるようになっていました。
・グリップまでやわらかいシャフトが通っていて曲がるので、振る時の違和感はちょっと微妙です。
・スイングのタイミングが分かります。とにかく振る。
・これを振ってドライバーを振ると、ほんとにドライバーのヘッドの重みを感じていい感じです。
トルネードスティックショートタイプ(ソフト)が適している人
・全身の捻転の連動を感じる練習がしたい。
・スイングスピードを上げるためのボディターンを身に着けたい。
・腕だけに頼ったスイングを改善したい。
※ソフトタイプはハードタイプに比べて扱いが難しく感じられる特性があります。
手軽にビュンビュン走る感覚をつかみたい方はハードタイプがおすすめです。
おすすめの練習方法
おすすめはソフトタイプ。
体に巻き付くように動くシャフトは、このトルネードスティックでしか練習することが出来ない感覚をもたらしてくれます。
練習方法としては、しっかりとボディターンを意識してリズミカルにスイングを繰り返す方法がおすすめです。
上半身の回転に対してヘッドがワンテンポ遅れてついてくる感覚をつかむことが出来れば、ダウンスイング時の溜めからヘッドの加速につなげるための下半身から上半身、上半身から腕へとつながる『体全体が連動した動作』を身に着けることが出来るでしょう。
Tabata(タバタ) ゴルフスイング練習用品 トルネードスティック ショートタイプ
今回は、数あるゴルフ練習器具の中から『目的別』に『自宅室内で振れる』ことを重視したゴルフスイング練習器具を紹介しました。
ゴルフの上達には『正しいスイングイメージ』がとても重要ですから、参考になる動画や雑誌を見ながらすぐにその場で体を動かし、頭の中にイメージを作り上げるという練習がかなり効果的です。
このような室内で使用できるスイング練習器具を用いて自分の理想とするイメージを固めてから打ちっ放し練習場やコースに繰り出せば、いつもと同じ練習量でもいつも以上の練習効果を得ることが出来るので必ずや上達の近道になるでしょう。
自分のスイングに足りない要素を補うように目的に応じた適した練習器具を選んで、練習の量よりも質をしっかり上げていくように心がけましょう。